AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G VS TAMURON SP 45mm F/1.8 Di VC USD 安価単を勝手に戦わせてみた。
人生初レビューということで。
タイトルに挙げたこの二本、長らく私のメインを張ってきたやつらです。
D5300時代は35/1.8を、D750になってからは45/1.8を付けっぱなしですね。
交換レンズ、なんやかんやで標準単で足りてしまうのですよ。いや、ズームレンズを使いこなせないといったほうが正しいかも。
さて、余談はここら辺にして本題に入りましょう。
長らく使われてきた二本ですが、使ってると「ここ、かなり違くね」と思うところがかなりあるので、頭の整理のためにも一度文字に起こしてみようと思った次第です。
取り敢えずの構成として、
・各レンズ基本情報
・撮影テスト
・作例、使用感紹介
という感じで行こうかなと思います。
各レンズ基本情報
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
Nikonから出たDX(APS-C)用の単焦点。DX機に付けると、換算で約50㎜の標準レンズとなります。
希望小売価格は35,000、実売は20,000くらいです。中古なら1万ちょいでGET可能。
Nikonの標準単焦点で、DX用はこれくらいかな?残りは全部魚眼かMicroだったと思う。
(NikonはMicroって言わないと爺が来るからね、気を付けてね。)
最短撮影距離は30㎝、重量200g、フィルター径52㎜。
めちゃくちゃ軽いね。ハローキティの体重より軽い。
鏡筒はプラスチック。そこまで安っぽくは無い。金の文字もきちんと彫られてるし。
そういや、最近の18‐55とか金文字がシールなんだね! ちょっとビックリした。
こっちのスペックはこれくらいかな。
TAMURON SP 45mm F/1.8 Di VC USD
こちらはTAMURONから出たフルサイズ対応45mmの単焦点。
TAMURONの伝統あるSPライン、その新世代の幕開けとなる新生SPラインの第一弾として35、45の二本が発売されました。ここら辺の話はまた、新しく記事にしたいですね。
希望小売価格は9万、実売価格は3万。
実は噂に聞くと、ボケにパープルが出やすいという欠点を凄い叩かれたらしいんですよ。
後、まあまあ発売から時間が経ったっていうのありそうですね。そのおかげで当初の1/3の価格でGET可!
中古とさほど値段が変わらないので、出来れば新品で手に入れたいです。
最短撮影距離は29㎝、重さ520g、フィルター径67㎜。
このスペックにしてはデカオモだけど、標準単にしては珍しい手振れ補正がついてるのは結構嬉しい。
重いって言っても、D750くらいに付ければ丁度良い取り回しになります。
鏡筒はシンプルなデザインの金属製。カッコいいね。
さすが希望小売価格10万弱の高級レンズ。
ちなみに、同時期に出された35㎜のほうはいまだ9万くらいだね。
あっちもいいレンズです。
撮影テスト
お次は、解像とボケ味をテスト。
画角が違うため、正確な測定ではありませんが悪しからず。
解像テスト
F70説明書の裏表紙を撮影。ボディはD750を使用。
画角が違いますが、撮影時の倍率は同じになるように調整しました。
当初は周辺部の撮り比べもしようかなと考えていましたが、流石にDX用とフルサイズ用では勝負にならなかったので割愛させていただきます。
それでは、まずAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gから
やっぱり眠いですね~。フワッとした、軽めの写りになってしまいます。
スマホ程度なら問題はないのですが、2L以上に引き延ばすとかなり目立ってしまいますね。
作品を大きく伸ばすことを想定しているのであれば、積極的な使用は避けたいF値です。
少し落ちつきましたが、まだやや甘いですね。線が多い場面でのA3クラスになると、気になる人もいるかもしれません。
さらに絞ると、かなり改善されました。やはり5.6あたりが最高画質でしょう。
想定通りの結果…と言ったところでしょうか。やはり開放でのふわふわ感は、実際の使用でも気になるシーンはありました。
しかしながら、この値段、このサイズを鑑みると十分納得できる写りでもあります。
テスト自体、普段スマホやPCのみで閲覧する方には厳しすぎるものでもあるので。
間違いなく、単焦点デビューにおすすめの一本ですね。
実際、私はD5300時代の二年間はこのレンズのみを使用し、さほど不満もありませんでした。
キットレンズに飽きがきたり、新しくレンズが欲しくなった時の候補にしていただければ。
お次はTAMURON SP 45mm F/1.8 Di VC USDです。
やや甘いものの、開放から十分常用クラスです。35/1.8のF2.8よりも解像している印象があります。
一度開放の写真をA3+に印刷したことがありますが、ほとんど問題はありませんでした。 つよつよ。
F2.8以降はほとんど変化がありませんね。こちらもやはり、5.6が最高画質のようです。
光学的にはもうD750の方が追い付けていけない印象があります。
それもそのはず。新生SPシリーズは、「カメラの高画素化に対応し、最高の高画素性能の実現」という命題を抱えて生まれてきた、いわばTAMURONの最高品質ライン。
2400万画素など耐えて然るべき。というスタンスのレンズです。
それなのに三万になっちゃって…。
TAMURONには悪いが、今が買い時です。
ボケ味テスト
もしかしたら、スマホ勢にはこっちのほうが重要かも。
ボケ味テストとは、100%俺の独断による「どっっちのぼけのほうが好みか」ってテストです。
皆も画像を見て、どっちの方が好みか考えてみてね。
ではAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gから行きましょう。
お次はTAMURON SP 45mm F/1.8 Di VC USD
焦点距離の違いから、ボケ量違っちゃいますね、悪しからず。
さあ、皆さんはどちらの方がお好みでしょうか?
傾向として、35のほうはかなりボケが固め。ボケの線が太いですね。
それに対し45はボケの輪郭が柔らかく、一般的によく言われる「とろけるようなボケ」は、こちらの方が近いのではないかと感じます。
どちらが良いかは個々人の好みですね。参考にしていただければと。
作例・使用感紹介
最後に、実際に撮った写真と使用感を軽く紹介して〆としたいです。
稚拙な作品ですが、寛大な心で許して。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
点光源の多い場面では、やはり後ろのボケが目立ちます。
逆に、点光源さえなければ単焦点らしいボケが味わえますね。
なんせ軽いので、構図に制約がありません。
そしてもちろん、絞ってあげれば画質無双も出来ます。
軽く、安い。そして絞れば写る。使いやすい良いレンズだと再度実感します。
続いてTAMURON SP 45mm F/1.8 Di VC USD。
逆光にめちゃくちゃ強いです。玉ボケもやっぱり綺麗。
ピント面ははっきり。ボケはなめらか。そんなレンズをお手頃プライスで。
レンズの弱点を補ってあげるという手間から解放されます。
手振れ補正はかなり強力。手持ちで一秒も行けます。
私の現在のメインレンズ。AFがやや遅いものの、私からしたら言うことないですね。
ぜひ一度触ってみてください。もっと有名になっていいレンズ。
いやー、私のつたない文章にここまでお付き合いいただき、有難うございます。
素晴らしいレンズの二本。しかし、明確に違う点も多々あり、私も何時かは言語化しなければならないと感じていました。
この備忘録が、少しでも新規購入される方への参考になればなと思います。
それぞれのレンズ、言い残したことが多々あります。
近いうちにもう少し掘り下げた記事をそれぞれ書こうと思います。
そちらの方も、是非ご覧ください。
それでは、また。